歯磨きは何回が正解?1日3回が理想と言われる根拠とは

歯磨きは何回が正解?1日3回が理想と言われる根拠とは

目次

高橋衛歯科医院です。
歯磨きの回数に迷う人は多いですよね。
回数を間違えると虫歯や歯周病のリスクが跳ね上がります。
日本歯科医師会の疫学データでも回数と疾患率の相関が示されています。
今回は歯磨きは1日何回するのが理想かを結論ファーストで解説します。
読むだけで今日から効率良く口腔トラブルを防げます。

 

結論:毎食後と就寝前がベスト

まず毎食後のブラッシングで糖質と酸を即座に取り除くことが虫歯予防の基本です。
さらに就寝前は唾液が減る時間帯なので細菌繁殖を抑える最後のチャンスです。
この2回を最低ラインとし昼食後を加えた1日3回が理想的な回数です。
食事直後の酸蝕が気になる場合は水で口をゆすいでから優しく磨きましょう。

 

2回派と3回派のメリット比較

忙しくても朝と夜に確実に磨けばプラークを大幅に減らせます。
ただ3回磨く人は2回の人より虫歯治療経験が少ないという調査結果があります。
ライフスタイルに合わせて無理のない範囲で回数を増やすと予防効果が高まります。
回数を増やす際はオーバーブラッシングを避けるため力加減を意識してください。

  • 1日2回でも就寝前を3分かけて丁寧に磨けばリスクは抑えられる
  • 1日3回なら食べ残しが残る時間を最短にでき脱灰を防ぎやすい

 

朝の歯磨きが欠かせない理由

就寝中は唾液が減り細菌が爆発的に増殖します。
起床直後に磨かず朝食を取ると細菌を体内に取り込むことになります。
朝食前に磨くか最低でもうがいを行い口腔内をリセットしましょう。
朝のブラッシングは口臭防止や全身疾患リスク低減にもつながります。

 

就寝前ブラッシングを強化する方法

寝る直前に歯間の汚れまで除去することで夜間の細菌活動を抑えられます。
ブラシはペンを持つように軽く握り1本ずつ20回前後ストロークしましょう。
歯間部はフロスを使い残存プラークをかき出すと除去率が約20パーセント向上します。
就寝前の丁寧なケアで翌朝のネバつきと口臭を大きく減らせます。

  • フロスを1日おきに追加するだけで虫歯リスクが下がる
  • 電動ブラシの併用はブラッシング圧を一定に保てるので知覚過敏を防ぎやすい

 

回数より質を高めるコツ

毛先が開いたブラシは清掃力が半減するため1か月を目安に交換しましょう。
研磨剤が強すぎる歯磨き粉はエナメル質を削る恐れがあるので低研磨タイプを選択します。
プラークは形成から脱灰まで24時間以上かかるため1回でも完璧に落とせば理論上リスクは小さくなります。
歯科医院でプロによるブラッシング指導を受け自分の磨き癖を修正することが最短の近道です。

 

まとめ

1日2回でも朝と就寝前を徹底すれば一定の虫歯予防効果を期待できます。
理想は毎食後と就寝前の合計3回以上で食後の糖質を速やかに除去することです。
回数を増やす際はブラッシング圧と道具選びを見直し質を担保しましょう。
フロスや電動ブラシを取り入れると除去率がアップし口臭対策にも役立ちます。
結局のところ回数と質を両立させた習慣化が最も確実なセルフケアになります。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

高橋 衛 | Takahashi mamoru
岩手医科大学歯学部卒業後、岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座入局し、
医療法人 高橋衛歯科医院設立 理事長就任、MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS 開設

 

【所属】
日本歯科医師会
岩手県歯科医師会
盛岡市歯科医師会
歯科医師臨床研修指導歯科医
岩手県保険医協会
日本口腔外科学会
日本口腔インプラント学会
EUROPEAN ASSOCIATION FOR OSSEOINTEGRATION
AMERICAN ACADEMY PERIODONTOLOGY
岩手医科大学歯学会
デンタルコンセプト21  会員
日本歯科東洋医学会
JIADS Club  会員
P.G.I Club 会員
スピード矯正研究会  会員
床矯正研究会 会員
近代口腔科学研究会 会員


【略歴】
岩手医科大学歯学部 卒業
岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座 入局
「高橋衛歯科医院」 開業
「MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS」 開業

 

岩手県盛岡市の歯医者・歯科
高橋衛歯科医院
住所:岩手県盛岡市北天昌寺町7−10
TEL:019-645-6969