
高橋衛歯科医院です。
ホワイトニングは歯の色を白くする施術で、その料金は種類によって大きく異なります。
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、セルフホワイトニング、デュアルホワイトニングといった方法があり、それぞれ費用相場や特徴に違いがあります。
本記事では、ホワイトニングはいくらかかるのか、その料金相場や平均費用、そして保険適用との違い、さらに施術以外にかかる費用についても詳しく解説し、自分に合ったホワイトニング方法を見つけるための情報を提供します。
ホワイトニングの料金相場
ホワイトニングの料金相場は、選択する方法によって大きく変動します。
一般的に、歯科医院で行うオフィスホワイトニングやホームホワイトニング、あるいはその両方を組み合わせたデュアルホワイトニングは、セルフホワイトニングと比較して費用が高くなる傾向にあります。
これは、歯科医院での施術では、より高濃度の薬剤を使用でき、専門家による施術や指導を受けられるため、高い効果や安全性が期待できるためです。
セルフホワイトニングは、手軽に始められる反面、効果が限定的である場合が多いです。
ホワイトニングにかかる費用は、単に施術費用だけでなく、診察料やクリーニング費用、メンテナンス費用なども考慮に入れる必要があります。
自分に合った方法を選ぶ際には、料金相場だけでなく、期待できる効果や継続性なども含めて検討することが重要です。
種類別のホワイトニング費用
ホワイトニングにはいくつかの種類があり、それぞれの方法によってかかる料金や期待できる効果が異なります。
主に歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、これらを組み合わせたデュアルホワイトニング、そして専門サロンや自宅で行うセルフホワイトニングがあります。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、値段相場も幅広いため、自分の予算やライフスタイル、希望する効果などを考慮して選ぶことが大切です。
ホワイトニングの料金を比較検討する際には、単に施術費用だけでなく、必要な回数や期間、メンテナンス費用なども含めた総額で考えるようにしましょう。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院やクリニックで歯科医師または歯科衛生士によって行われる施術です。
高濃度の薬剤を使用し、専用のライトを照射することで短時間での効果が期待できます。
1回の施術である程度の白さを実感できることが多いですが、理想の白さにするためには複数回の施術が必要となる場合があり、その分料金もかさみます。
オフィスホワイトニングの料金相場は、1回あたり10,000円から70,000円程度とクリニックによって幅があります。
使用する薬剤の種類やシステム、施術を受ける歯の本数などによって費用が変動することを覚えておきましょう。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院やクリニックで作成したオーダーメイドのマウスピースと処方された薬剤を使用して、自宅で自分で行うホワイトニング方法です。
オフィスホワイトニングに比べて薬剤の濃度は低いですが、毎日継続して行うことで徐々に歯を白くしていきます。
時間をかけて白くするため、色戻りしにくいというメリットがあります。
ホームホワイトニングの料金相場は、マウスピース作成費用を含めて20,000円から50,000円程度が目安です。
薬剤は追加で購入する必要があり、1週間分で5,000円程度が相場となります。
継続期間によっては薬剤費が追加でかかることを考慮しておきましょう。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは、ホワイトニングサロンや自宅で市販の製品などを使用して自分で行う方法です。
歯科医院で行うホワイトニングとは異なり、医療従事者による施術ではありません。
使用される薬剤は歯科医院のものよりも濃度が低い、あるいは歯の表面の着色汚れを落とす効果が中心となります。
そのため、歯そのものを漂白するというよりは、歯の表面の汚れを除去し、本来の歯の色に近づけることを目的としています。
セルフホワイトニングの料金相場は、サロンでの施術で1回あたり3,000円から5,000円程度、自宅で行う市販製品では数百円から数千円程度と比較的安価です。
手軽に始められる点がメリットですが、期待できる効果には限界があることを理解しておく必要があります。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行う方法です。
まず歯科医院やクリニックでオフィスホワイトニングを行い、ある程度の白さにした後、自宅でホームホワイトニングを継続して行います。
これにより、即効性と持続性の両方の効果が期待できます。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行うため、料金は他の方法と比較して最も高額になる傾向があります。
デュアルホワイトニングの料金相場は、50,000円から100,000円程度が目安となりますが、歯科医院によって料金設定は異なります。
より高い効果と白さの持続を求める方におすすめの方法と言えます。
ホワイトニングと保険適用
ホワイトニングは、歯の見た目を改善することを目的とした「審美目的」の医療行為とみなされるため、基本的に健康保険は適用されず、自由診療となります。
これは、病気や怪我の治療とは異なり、機能回復を目的としたものではないためです。
自由診療となるため、歯科医院ごとに料金設定が異なり、費用に幅があります。
もし、虫歯や歯周病など、治療が必要な口腔内の疾患がある場合は、そちらの治療が優先され、その治療には保険が適用されることがあります。
しかし、あくまでホワイトニング自体は保険適用外となることを理解しておきましょう。
ホワイトニング以外にかかる費用
ホワイトニングを検討する際には、施術費用だけでなく、それ以外にかかる可能性のある費用も考慮に入れておくことが重要です。
例えば、ホワイトニング前の口腔内の検査やクリーニング、虫歯や歯周病が見つかった場合の治療費、ホームホワイトニングにおける薬剤の追加購入費用、そして白さを維持するためのメンテナンス費用などが挙げられます。
これらの追加費用を事前に把握しておくことで、ホワイトニングにかかる総額をより正確に把握し、予算計画を立てやすくなります。
診察料や治療費
ホワイトニングの施術を受ける前には、まず歯科医師による口腔内の診察が必要です。
虫歯や歯周病などの問題がないかを確認し、ホワイトニングが可能かどうかを判断します。
この初診時には、診察料や検査費用がかかる場合があります。
また、もし診察の結果、虫歯や歯周病が見つかった場合は、ホワイトニングよりも先にこれらの治療を行う必要があります。
虫歯や歯周病の治療にかかる費用は、病状の進行度合いによって異なりますが、軽度であれば数千円程度、重度になるとそれ以上の費用がかかることもあります。
これらの治療費用は、ホワイトニングの費用とは別途で発生することを理解しておきましょう。
歯のクリーニング
ホワイトニングの効果を最大限に引き出すために、施術前に歯の表面に付着した歯石や着色汚れを除去するクリーニングを行うことが推奨されます。
歯のクリーニングによって、ホワイトニング剤が歯に均一に作用しやすくなります。
このクリーニングにかかる費用は、ホワイトニングの料金に含まれている場合と、別途かかる場合があります。
保険が適用される歯のクリーニングもありますが、これは主に歯周病治療を目的としたものであり、審美目的のクリーニングは保険適用外となることが多いです。
自費診療でのクリーニング費用は、5,000円から10,000円程度が目安となります。
コーティングにかかる費用
ホワイトニング後の歯は、着色しやすい状態になることがあります。
そのため、白くなった歯の色を長持ちさせるために、歯の表面にコーティングを施す処置が行われる場合があります。
このコーティングにかかる費用も、ホワイトニングの料金に含まれている場合と、別途費用が発生する場合があります。
全ての歯科医院でコーティングが行われているわけではないため、希望する場合は事前に確認しておくと良いでしょう。
コーティングは、飲食物の色素沈着などを防ぎ、歯の白さを維持するのに役立ちます。
メンテナンス費用
ホワイトニングによって得られた歯の白さは、時間の経過とともに徐々に色戻りすることがあります。
そのため、白い歯を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスの方法としては、ホームホワイトニング用の薬剤を追加で購入して継続したり、定期的に歯科医院やクリニックでクリーニングやタッチアップの施術を受けたりする方法があります。
メンテナンスにかかる費用は、選択する方法や頻度によって異なりますが、年間数万円程度かかることが一般的です。
メンテナンスを継続することで、美しい白い歯を長く保つことが可能になります。
自分に合うホワイトニングの選び方
自分に合ったホワイトニングを選ぶためには、いくつかのポイントを考慮することが大切です。
まず、どのくらいの期間で、どの程度歯を白くしたいのか、目標とする白さや期間を明確にしましょう。
即効性を求めるならオフィスホワイトニング、自宅で手軽に自分のペースで進めたいならホームホワイトニング、両方の良いところを取りたいならデュアルホワイトニング、費用を抑えたいならセルフホワイトニングが選択肢となります。
また、費用も重要な判断基準です。
それぞれの方法の料金相場を把握し、診察料やクリーニング、メンテナンス費用なども含めた総額で比較検討しましょう。
さらに、歯の状態や体質によって、薬剤による刺激や痛みの感じ方が異なります。
敏感な方は、刺激の少ない方法や濃度の低い薬剤を選ぶことも考慮に入れ、歯科医師やクリニックに相談することをおすすめします。
これらの点を踏まえて、自分の希望や状況に最も適した方法を選択することが、満足のいくホワイトニングにつながります。
ホワイトニング効果を保つためのポイント
ホワイトニングによって白くなった歯の色をできるだけ長く維持するためには、日頃のケアが非常に重要です。
まず、着色しやすい飲食物(コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど)の摂取を控えめにすることが挙げられます。
もし摂取した場合は、食後速やかに歯磨きをするか、難しい場合は水で口をゆすぐだけでも効果があります。
また、喫煙は歯の着色の大きな原因となるため、禁煙することもホワイトニング効果を長持ちさせるために有効です。
毎日の丁寧な歯磨きに加え、着色汚れに効果的な歯磨き粉を使用するのも良いでしょう。
さらに、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、日常の歯磨きでは落としきれない汚れを除去し、歯の白さを保つことができます。
ホームホワイトニングの場合は、定期的に薬剤を追加購入し、継続して使用することも効果維持につながります。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
高橋 衛 | Takahashi mamoru
岩手医科大学歯学部卒業後、岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座入局し、
医療法人 高橋衛歯科医院設立 理事長就任、MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS 開設
【所属】
・日本歯科医師会
・岩手県歯科医師会
・盛岡市歯科医師会
・歯科医師臨床研修指導歯科医
・岩手県保険医協会
・日本口腔外科学会
・日本口腔インプラント学会
・EUROPEAN ASSOCIATION FOR OSSEOINTEGRATION
・AMERICAN ACADEMY PERIODONTOLOGY
・岩手医科大学歯学会
・デンタルコンセプト21 会員
・日本歯科東洋医学会
・JIADS Club 会員
・P.G.I Club 会員
・スピード矯正研究会 会員
・床矯正研究会 会員
・近代口腔科学研究会 会員
【略歴】
・岩手医科大学歯学部 卒業
・岩手医科大学歯学部口腔外科第二講座 入局
・「高橋衛歯科医院」 開業
・「MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS」 開業
岩手県盛岡市の歯医者・歯科
『高橋衛歯科医院』
住所:岩手県盛岡市北天昌寺町7−10
TEL:019-645-6969