目次
口腔外科では以下のような病気を診断し、治療します
炎症
「腫れ」を治療します。
腫れがひどくなると、口が開かなくなったり、強い痛みが出たりします。進行すると首や胸など、他の部位に膿(うみ)が溜まり、生命にかかわる事があります。
・主に薬を使用したり、膿を出して治療します。
顎関節症(がくかんせつしょう)
「あごのトラブル」を治療します。
あごの痛み、口が開きにくい状態を治療します。
・主に薬を使用したり、マウスピースを使用して治療します。
外傷
「けが」を治療します。
けがで口の中を切ったり、歯の位置が変わったりした場合
・主に糸で縫い合わせたり、歯の元の位置に戻し固定して治療します。
もし歯が抜け落ちてしまった場合
・もとに戻すまでの時間が早ければ早いほど、元通りに治る可能性が高くなります。
抜けた歯の頭の部分を持って、根っこの部分を大量の水で洗います。
その後自分で元の位置に戻します。
・無理であれば、牛乳に入れるか、歯とほっぺたの間に入れて、至急当院にご来院ください。
もし歯が欠けてしまった場合
・欠けた歯があれば、歯の元の形に戻すことが可能です。
(ただし、欠けた場所の深さによっては、歯の神経の処置が必要となります。)
・欠けた歯があればご来院の際にお持ちください。
埋伏歯(まいふくし)
「親知らずの抜歯」を行ないます。
親知らずは、腫れの原因になったり、歯並びに悪影響を及ぼします。
・歯ぐきに埋もれているような親知らずを外科的に抜いて治療します。
神経疾患
「神経痛」や「しびれ」を治療します。
・神経痛による激痛や麻痺によるしびれを、主に薬を使用して治療します。
口腔粘膜疾患(こうくうねんまくしっかん)
口の中の「ただれ(口内炎)」を治療します。
細菌やウィルスが原因で口の中に口内炎ができただれることがあります。
・主に塗り薬やうがい薬、飲み薬を使用し治療します。
囊胞(のうほう)
口の中の病的な「ふくろ」を治療します。
病的なふくろは、唇や舌のような軟らかい組織ばかりではなく、あごの骨のような硬い組織にできるものなど、さまざまな種類のものがあります。
・主に外科的に取り除いて治療します。
腫瘍
口の中の「できもの」を治療します。
できものには良性と悪性のものがあり、主に外科的に取り除いて治療するのですが、特に悪性のものや入院治療が必要な場合、岩手医科大学歯科医療センターと提携して診断・治療します。
・歯科では初期のものを診断し、専門機関に紹介し早期治療の手助けをします。
インプラント手術
歯のない部位を「人工の歯」で治療します。
再生療法(GTR法、GBR法)
失われた「組織を再生」させて治療します。
歯周形成外科
歯の周囲の病気に「歯ぐきの手術」を行ないます。
歯肉移植術
・歯ぐきが下がって歯の根の部分が露出した部位を、他の部位の歯ぐきを移植して治療します。
口腔がんについて
お口にできるがんを「口腔(こうくう)がん」と言います。
高橋衛歯科医院では、患者さんのお口の健康を守るために『口腔がん健診』を積極的に行い、口腔がんの早期発見につとめることで、口腔がん対策に取り組んでいます。
口腔がんは口の中にできるがんの総称で、できる場所によって『舌がん』『歯肉がん』『口腔底がん』『頬粘膜がん』『口蓋がん』『口唇がん』に分類されます。
部位別では『舌がん』が最も多く、次に多いのが『歯肉がん』です。
発生頻度はがん全体の1~3%程度と他のがんに比べ多くはありません。
また、他のがんと違い、直接見ることができます。
しかし、初期にはほとんど無症状であることや一般的にあまり広く知られていないことで、進行するまで放置されてしまうことが多く、亡くなられる方も増えてきています。
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初期段階
口腔がんは初期症状のうちに発見すれば簡単な治療で治すことができますし、後遺症もほとんど残ることはありません。
しかし、初期段階では痛みは少なく、痛みが出てきた時にはすでに進行しているというケースが多いのです。
痛みが出てきたら要注意!! 早期発見が重要です!
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自覚症状
最も多い自覚症状が、口腔内の痛みです。
その他にしこり、腫れ、ただれ、出血、歯のぐらつき、口臭などが挙げられます。
舌や歯肉の盛り上がり、硬いしこり、なかなか治らない口内炎などの症状には注意が必要です!
セルフチェック
がんが進行してしまうと、手術をして舌やあごの骨を切除しなければならなかったり、顔が変形してしまうことがあります。そのため、日常生活にも大きく影響してしまいます。早期発見がとても大事になってきます。
口腔内の定期的なチェックと共に、日ごろから気をつけてたいのが下記のような症状や状態です。1つでも「ある」にチェックが入った人は、すぐに歯科医を受診しましょう。
当院での健診について
お口の状態、症状によってその後の治療方針が変わります。まずはご来院ください。
※成人で特に40歳以上の方は、専門医による口腔がん健診を受けられることを強くお勧めします。
保険診療が適応となりますので、お気軽にお問い合わせください。