皆様、新年あけましておめでとうございます。
本年も来院された患者様一人一人に喜んでいただけるように、
良質な歯科医療を提供し、誠心誠意とりくんでいく所存でございます。
突然ですが、”オーラルフレイル”をご存知でしょうか。
日本老年医学会が名付けた、高齢になって筋力や活力が衰えた段階のことで、
学会は「フレイルの予防に取り組む」とする提言をまとめています。
これまでは「老化現象」として見過ごされてきたが、
統一した名称をつくることで医療や介護の現場の意識改革を目指しているそうです。
この「フレイル」は虚弱や老衰などを意味する英語「frailty(フレイルティ-)」か
ら来ていて、健康と病気の「中間的な段階」で、提言では、75歳以上の多くはこの段階を経て要介護状態に陥るとしています。
「フレイル」に陥った高齢者を早期に発見し、適切な運動や食事などの介入をすること
により生活機能の維持・向上を図り「要介護状態に陥るのを防ぐ可能性がある」と期待
されています。
日本歯科医師会が提唱している”8020運動”に”オーラルフレイル”という新しい考え
方を加え、健康長寿をサポートしていく事が大事であり、歯やお口の健康の低下はフレイルとも関連が強い事がわかっています。定期的に歯やお口の健康状態をかかりつけの歯科医師、歯科医院でみてもらう事が非常に重要です。
年末年始のお休みの間にお口の不具合をおこした方、治療中断者の方、お口で困ってい
る方は、年始にわたり心機一転、治療にいらして下さい。
今年も皆様のお口の健康を心よりお祈りしております。
重ねてどうぞよろしくお願いします。
歯科医師 金俊介