歯科技工士の若宮です。
やはり12月、寒さが一段と厳しくなりましたね。
これからクリスマス、忘年会、お正月と美味しいものを食べる機会が多くて嬉しいですね。
特に甘いものやお酒を口にすることが多いのではないでしょうか。
お酒は糖分を含んでいなければ直接虫歯の原因にはなりませんが(日本酒、ワイン、ビールなどの醸造酒は糖分を含んでいます)アルコールが歯ではなく歯を支える歯周組織に悪影響を与えることが明らかになっていることをご存知でしょうか?
ラットを使った実験で、水のみを与えたラットに比べアルコールを与えたラットには明らかに歯槽骨の吸収と歯肉炎の症状がみられたそうです。
そこからさらにアルコールを与えたラットは水を与えたラットよりも症状が悪化したことから、アルコールが歯周病の発症と進行に影響していると結果が出ています。
そしてアルコールを与えたラットの身体は、様々な病気の発症や進行に影響している活性酸素が多くなり、抗酸化作用の低下がみられたそうです。
それだけではなく、アルコールを摂取するとアルコールを分解するために身体の水分が少なくなり唾液の量や質が低下します。
口の中にとって大切な唾液が減ると細菌が増えやすくなり虫歯や歯肉炎を悪化させてしまいます。
アルコールは様々な方面から歯や歯肉に悪影響を与えてしまうということです。
そして甘い物の糖分は虫歯の原因になることは皆さんおわかりだと思います。
恐いことですが、皆さんにとってのご馳走は虫歯菌や歯周病菌のご馳走にもなる、ということですね。
ご馳走やお酒をいただく時間は夜が多いと思いますが、美味しい食事の後は歯を磨くことを忘れることもあるかもしれません。
ですがみなさん、良い年末年始を迎えるためにも食後や寝る前は必ず歯を磨いて寝てくださいね。
さて、ここまでは歯がある方のための話でしたが、高橋衛歯科医院では歯がない方のために、これまでのインプラント治療だけでなく、吸着デンチャーという安定性の高い入れ歯の作製も始めました。
これは患者様の口の中の筋肉の動きまで反映させた精密な型どりと適した咬み合わせによって高い安定性が得られる入れ歯です。
ご自分で食べ物をよく噛んで食べることは身体にとって本当に大切なことです。
もし今お使いの入れ歯でお困りの方も是非、当院にご相談いただければと思います。
以上、歯科技工士の若宮でした。
皆様、身体に気をつけて良いクリスマスと年末年始をお過ごしください。