4月も、もう半ばになりましたね。
ここ最近は雨が降ったり晴れたりと天気が目まぐるしく変わることが多いように感じます。
盛岡の桜便りは、もう少し先でしょうか…。
三寒四温は春の証拠とはいえ、変化の多い天気が続くと体調を崩してしまう方もいるのではないでしょうか?
僕は花粉症ですので、この時期は花粉が気になります。今や5人に1人は花粉症だそうです。
花粉症といえば、くしゃみ、鼻水、鼻づまりというイメージですが、実は花粉症が原因で歯が痛くなることもあるのです。
花粉のシーズンになると上の奥歯が虫歯でもないのに痛く感じる人が増えるそうですが、
その理由として花粉症によるの鼻炎があります。
人の鼻の両脇には頭蓋骨の中に鼻に通じる上顎洞(じょうがくどう)という空洞があり、
鼻炎がひどくなるとそこの粘膜が炎症を起こします。
その場所がちょうど上の奥歯の根の先端に近い部分で、そこが炎症を起こすと歯に痛みがあると感じてしまいます。
この痛みは、鼻炎が治れば自然とおさまるようです。
風邪などで鼻炎の症状がひどい時に同じく歯が痛く感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。
逆に虫歯が原因では鼻づまりになることもあります。
長らく虫歯を放置することで、上顎洞にまで細菌が入り込んで鼻炎になってしまうこともあり得るのです。
上の奥歯に虫歯があるのを放置している人はこんなことを防ぐためにも早めの治療をおすすめします。
また、鼻水・鼻づまりが酷い時には鼻で息ができないという人も多いのではないでしょうか。
鼻呼吸ができないと、自然と口呼吸になりますね。
すると、口の中は水分が蒸発して乾いてきます。
口内にいる菌は乾燥状態で繁殖しやすいため、その状態が続くと歯の周りに歯垢がつきやすい状態になり、
これが歯周病や虫歯の原因となります。
さらに、花粉症の症状を抑える薬には、唾液の分泌を抑える副作用があるものも多いのだそうです。
そのため、花粉症のトラブルがおさまっても、口の中は乾燥が進んで歯周病などの症状が悪化する場合もあるので注意しましょう。
口の中において唾液は非常に大切です。
花粉症の症状が重い人はこまめに水分補給をするなど、
できるだけ口の中の水分がなくならないように気をつけて下さい。
季節の変わり目は体だけではなく、歯にとっても危険な時期です。
中でも春先はちょうど花粉シーズンとかぶるので花粉症の人は特に注意してください。
薬などを揃えて既に花粉対策しているという方も、
ぜひこの春に今一度、口の中の健康を意識してみてはいかがでしょうか。
そして、歯やお口の中のことで気になることやお困りのことがありましたら、
是非、高橋衛歯科医院へご相談下さい。
歯科技工士の若宮でした。