盛岡市の歯医者 高橋衛歯科医院です。
歯科医院には、歯科医師だけでなく歯科衛生士や歯科助手など多くのスタッフが在籍しています。
なかには「認定歯科衛生士」と呼ばれる存在を常駐させている歯科医院もあるので、興味があれば調べてみましょう。
本記事では、認定歯科衛生士について解説します。
■そもそも歯科衛生士とは
歯科衛生士とは、歯科疾患の予防及び口腔衛生の向上を図ることを目的として、人々の歯・口腔の健康づくりをサポートする国家資格の専門職です。
近年は「歯・口腔の健康と全身の健康の関係」が明らかになり、歯科衛生士の役割に関心が集まるようになりました。
仕事の内容は以下3つの業務であると法律上で定められており、それぞれに専門性の高い知識・技術を必要とします。
〇歯科予防処置
歯・口腔の疾患を予防する処置である「フッ化物塗布」等の薬物塗布、歯垢(プラーク)や歯石など口腔内の汚れを専門的に除去する「機械的歯面清掃」など、予防に関する処置をおこないます。
人が歯を失う原因の90%が「むし歯」と「歯周病」であるとされている今、この2つを徹底的に予防することが口腔衛生を向上させることにつながります。
歯や神経を抜く行為、歯に詰め物を詰める行為、歯を削る行為、被せ物を被せる行為、麻酔注射を打つ行為など、歯科医師しか担当できない業務もありますが、それ以外の歯科予防処置であれば歯科衛生士が担当するクリニックも多いです。
〇歯科診療の補助
歯科診療は歯科医師を中心とした「チーム医療」として実行されることが多く、歯科衛生士もそのメンバーのひとりです。
歯科医師の診療を補助するとともに、歯科医師の指示を受けて歯科治療の一部を担当するなど、歯科医師と協力していきます。
歯科医師と患者様とのコミュニケ-ションを円滑にする潤滑油的な役割を期待する歯科医院も多く、信頼関係に基づく交流を実現します。
〇歯科保健指導
歯の健康を維持・増進させることを目的に、正しい生活習慣やセルフケアを実行するための専門的な支援(指導)を担当することもあります。
歯科保健指導は、幼児期から高年期までの各ライフステージにおいて、全ての人に必要な支援です。
寝たきり者や要介護者等に対する訪問口腔ケアなど専門性の高い歯科保健指導もあり、歯科衛生士の専門的な知識・技術が要されます。
その他、カウンセリングや小学校等における歯科保健指導が含まれることもあります。
■認定歯科衛生士とは
認定歯科衛生士とは、特定する専門分野において高度な業務実践の知識・技能を有すると認められた歯科衛生士です。
研修制度における認定研修を修了した歯科衛生士が認定を受けられる制度であり、以下の認定分野に分かれています。
【認定分野A】
・生活習慣病予防(特定保健指導)
・在宅療養指導・口腔機能管理
・摂食嚥下リハビリテーション
・糖尿病予防指導
・医科歯科連携・口腔機能管理
・歯科医療安全管理
【認定分野B】
・障害者歯科
・老年歯科
・地域歯科保健
・口腔保健管理
・う蝕予防管理
【認定分野C】
・研修指導者/臨床実地指導者
認定歯科衛生士になるためには所定の研修をクリアするだけでなく、指定年数分の歯科衛生士業務経験があることや専門学会等から推薦された歯科衛生士であることも欠かせません。
「受講すれば誰もが合格できる」というペーパー資格ではないため、確かな線も知識と技術力がある証拠としても活用できます。
■まとめ
認定歯科衛生士の存在は、患者だけでなく歯科医師にとっても重要になっています。
チーム医療を手助けする存在であり、確かな知識と技術でハイクオリティな治療を提供する要素となっているのです。
時には歯科衛生士の存在も意識しながら、通いやすい歯科医院を探してみましょう。
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